「わがタイプライターの物語」(ポール・オースター,2002,2006)
1週間くらい前にamazonで注文しておいたポール・オースターの「わがタイプライターの物語」を受け取ることができたので、一気に読んだ。
サム・メッサーという人の挿絵付き。それも、ポール・オースターと自分の肖像画(スケッチ)以外は、すべてタイプライターの絵だ。しかも、それらはすべて同じひとつのタイプライターの絵で、カンバスに油絵という手法も同じなのだが、それぞれに個性があるのがおもしろい。
ポール・オースターがタイプライターと一体となっているようなものだということをポール・オースターが書いた物語なのだけれど、また、ポール・オースターがタイプライターと一体となっているようなものだということをサム・メッサーが描いた物語でもある。
それにしても、デジタルなものよりアナログなもののほうが愛着がわくのはなぜだろう?その不自由さが愛おしいから?人間と同じように劣化していくから?たとえ壊れてしまっても、(大金を払わずに)なんとか元に直せそうな気にさせてくれるのもアナログのほうだ。
デジタルなものは完璧にものごとをこなしてくれるかもしれないけど、それは裏を返せば操作するほうも完璧に使いこなさないとうまくいかないということでもある。1つでも手順をまちがえれば1からやり直し、ならともかく、他のすべてのデータが消去されてしまうような危険と隣りあわせだったりもする。
とはいえ、物心ついたころにはすでにデジタルなものが蔓延していた世代柄、いまさらその便利さを捨てることはできないわけだけど。10年後か20年後かわからないけど、オースターにとってのタイプライターが、いまの自分にとっての109キーボードとマウスになっているのかもしれないし。
サム・メッサーという人の挿絵付き。それも、ポール・オースターと自分の肖像画(スケッチ)以外は、すべてタイプライターの絵だ。しかも、それらはすべて同じひとつのタイプライターの絵で、カンバスに油絵という手法も同じなのだが、それぞれに個性があるのがおもしろい。
ポール・オースターがタイプライターと一体となっているようなものだということをポール・オースターが書いた物語なのだけれど、また、ポール・オースターがタイプライターと一体となっているようなものだということをサム・メッサーが描いた物語でもある。
それにしても、デジタルなものよりアナログなもののほうが愛着がわくのはなぜだろう?その不自由さが愛おしいから?人間と同じように劣化していくから?たとえ壊れてしまっても、(大金を払わずに)なんとか元に直せそうな気にさせてくれるのもアナログのほうだ。
デジタルなものは完璧にものごとをこなしてくれるかもしれないけど、それは裏を返せば操作するほうも完璧に使いこなさないとうまくいかないということでもある。1つでも手順をまちがえれば1からやり直し、ならともかく、他のすべてのデータが消去されてしまうような危険と隣りあわせだったりもする。
とはいえ、物心ついたころにはすでにデジタルなものが蔓延していた世代柄、いまさらその便利さを捨てることはできないわけだけど。10年後か20年後かわからないけど、オースターにとってのタイプライターが、いまの自分にとっての109キーボードとマウスになっているのかもしれないし。