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2006年05月02日

「イサム・ノグチ生誕100年」(X-Knowledge HOME特別編集,2004)

- A Long Vacation 2006 S/S 4th day

いわゆるセレクト書店の、ブックス&カフェで「イサム・ノグチ生誕100年」を読んだ。
2004年という年がイサム・ノグチの生誕100年にあたり、それを記念して発行されたものだ。この年、香川県へ行ったときに生誕100年を記念しておこなわれていた展示会へは足を運んでいたが、この手の本をゆっくりみる機会がなかった。香川県は、イサム・ノグチが晩年アトリエを構えた場所だ。

この本のなかでは、アレックス・カーと、イサム・ノグチの片腕ともいえる彫刻家、和泉正敏との対談が興味深かった。イサム・ノグチのデザインしたものを和泉正敏が制作していたわけだけれど、じっさいにはデザイナーと制作者という明確な関係でもなかった、というようなくだりがあった。建築なり彫刻なりという世界はひとりですべておこなうということが難しいわけで、このようなことをいえるような信頼関係なくしてあのような作品はつくれないのだろう。アーティストというのは共鳴し合えるパートナーが必ずいるものだ。

イサム・ノグチというと石の彫刻家だとか、ルイス・カーンや丹下健三などの建築家とのコラボレーションというイメージがあるが、自然や大地、地球といったものをキャンヴァスとしたランドスケープ・デザイナーであることを、この本を読むと再確認できる。



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2006年05月03日

「リゾナーレ」(マリオ・ベリーニ,1992)

- A Long Vacation 2006 S/S 5th day

きのうから滞在している「リゾナーレ」はイタリアの建築家、マリオ・ベリーニの作品である。
中世イタリアの山岳都市をイメージしてつくられたそうで、八ヶ岳の麓というロケーションともよくマッチしている。森の中に突如としてあらわれるこの「山岳都市」は明らかに外部とは隔離された場所に感じるのだが、確実にまわりの環境にもよく溶け込んでいる。とくに2棟からなるホテル棟中庭のヴィスタは、北に八ヶ岳、南に南アルプスをアイストップとしたとても贅沢なつくりとなっている。

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また、まわりの自然を生かした子どもたち向けのネイチャー・ツアーをおこなっているなど、カタチだけの「山岳都市」ではないところがすばらしい。
偶然2週間ほど前に、新聞(朝日新聞「be」紙)で星野リゾートの特集記事が組まれていたのをみたのだが、ここ「リゾナーレ」も数年前に経営会社が星野リゾートにかわり、いろいろよくなってきたという。かわる前を実際に知っているわけではないが、以前はハードに対してソフトがまったくついてきていなかったと聞く。きっとまだ変革の途中なのだろうから、今後がまだまだたのしみである。

それにしても優秀な建築家というのは家具や家電などのデザインもおこなっていることが実に多い。ル・コルビュジェ、フランク・ロイド・ライト、チャールズ&レイ・イームズ等々。きっと自分のデザインした建築に見合う家具は自分でデザインするしかなかったということなのだろう。ベリーニも例外ではなく、「リゾナーレ」にも随所に彼によるデザインの家具が品よく配置されている。ロビーに並ぶ数え切れないほどの「キャブ・アームチェア」は圧巻。

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2006年05月06日

「Niagara Triangle Vol.1 30th Anniversary Edition」(山下達郎/伊藤銀次/大滝詠一,1976,2006)

- A Long Vacation 2006 S/S 8th day

『A LONG VACATION』(大滝詠一,1981)の20周年記念盤がついこの前でたかと思っていたら、『Niagara Triangle Vol.1』はもう30周年だそうだ。
坂本龍一の印象的なピアノで幕が上がるこのアルバムは、山下達郎、伊藤銀次、大滝詠一3氏の曲の寄せ集めであり、山下達郎、伊藤銀次両氏の大滝詠一とのお別れ記念盤でもある。ビートルズでいえば、『Abbey Road』(1969)が近いか。もともと3氏でグループを組んでいたわけではないし、『Abbey Road』よりは明らかに前向きに制作されているわけだが。
『Niagara Triangle Vol.1』はその後の3氏のスタイルの原点がつまったアルバムでもある。

30年たった現在でも新鮮な気持ちで聴くことができるのはナイアガラならではで、1970、80年代に大量生産された日本のポップス、歌謡曲の薄っぺらな音楽との違いはいまだから気づくことができるのかもしれない。もちろんそれは、普遍的ともいえる楽曲のよさによるところも大きい。イントロやアウトロも非常に凝っている「パレード」などは、現在の曲と比較しても極上のポップスだといえる。この「パレード」の完全版は、シュガー・ベイブVersion(デモVersion)やシングルVersion、山下達郎のアルバム『Treasures』(1999)に収録されているVersionでは聴けない。


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