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「12 Gardens Live」(Billy Joel,2006)

中学生のころ、はじめて洋楽を聴くようになったころ、はじめて洋楽のアルバムをコレクションしはじめたのがビリー・ジョエルだった。聴いたことがある曲も、聴いたことがない曲も、どれもとてもメロディアスで聴きやすく、好きになったことを憶えている。
初期のアルバムでは地元NYの情景を唄ったものが多かったが、徐々に、ヴェトナム戦争のことを唄ったり、「We Didn't Start The Fire」(1989)のような社会問題に対する歌を唄ったり、まぁ、長く活動をしているベテランならばよくあることだけれど、なんというか、人生とはこういうものなのか、歳をとっていくこととはこういう心情の変化が起きることなのか、とか、中学生のぼくは、ビリー・ジョエルのそのキャリアのなかから勝手に人生を学んでいた。
いつだか、ポピュラーな曲での活動をおこなわないというようなことを宣言してR&RやPOPSな新曲を出さなくなってからは、あまり聴くことがなくなってしまっていた。

この『12 Gardens Live』は、その長いキャリアからまんべんなく選曲されている。自分のもっとも好きな『TURNSTILES』(1976)からの選曲がそれほど多くないのは残念だが、オープニングが『TURNSTILES』収録の「Angry Young Man」なのでそれはうれしかった。
基本的に原曲に忠実なアレンジのライヴなので、楽しかった日々に浸るのにはいいけど、POPな曲でも政治的な曲でもかまわないので、クラシックのキャリアも経て、より成熟したオリジナル・アルバムを聴きたくさせてくれる。まだまだ声も出るし、エンターテイナーとしての魅力が薄れたとも感じないし。


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