サザン無期限活動休止所感
何日か前にどこかのスポーツ新聞だか週刊誌だかがスクープ記事を出していたのを知っていたから、とくに驚くに値しなかった。そのときはゴシップだろうと思っていたが、サザン側から明確に否定しないあいまいなコメントが出た時点で覚悟はできていた。「解散」という表現を使用しなかっただけ良かったと思う。
30年のキャリアのなかでいままでも何度かサザンとしての活動休止はあったわけで、それが少し長くなるだけという感覚しかいまのところはない。
桑田佳祐のさいしょのソロ(「悲しい気持ち」(1988)、「いつか何処かで」(1988))からサザン好きの道を歩みだした身としては、「サザンオールスターズ」という枠組みにそれほどこだわりがなかったというのが正直なところ。とくに、桑田佳祐ソロ初期のころはサザンとソロで明確なとまでいえないまでも音楽性の違いをみせていたが、近年はそのようなものもなく、おそらく政治的な要素でどちら名義で制作するのかが決められていたのだと推測する。
サザンらしさっていったいなんだろう?サザンオールスターズにあって、桑田佳祐ソロにないものって何?
うーん、鎌倉とか湘南っていうイメージはサザンのほうが強いかな。桑田佳祐と原由子との絶妙なからみもソロでもないわけではないけど、サザンのほうが印象的な曲が多いかな。「真夏の果実」(1990)とか「逢いたくなった時に君はここにいない」(1990)とか、「シャ・ラ・ラ」(1980)とか。
というわけで、桑田佳祐が「サザンオールスターズ」という枠組みから解放されるのは自然な流れだと思う。離れてみて改めてその人の大切さに気づくということはいちどでも誰かと恋に落ちたことがある人ならば誰しも感じたことがあるはずだと思うけど、きっと同じよう理由でそのような日が来ることをサザンのメンバは誰もが知っているのだと信じたい。だから「解散」ではなく「無期限活動休止」という表現にこだわっているのだと思う。
そもそもバンドに解散はつきもので、たいていの場合音楽性の違い(実際はカネやオンナ(オトコ)?)とかいう常套句で語られることが多いけど、いまさらそんな単純で安っぽい理由で片付けられるほどこれまでサザンに修羅場がなかったとは思えない。解散したバンドは(ビートルズは例外だが)大物バンドほど後に必ず復活している(カネかオンナ(オトコ)の問題が片付いたからか?)。サザンに限って、いまさら、「解散しました」、「やっぱ復活しました」みたいな間抜けな茶番劇をするとは思えないし、そういう愚かしさでファンの感情を踏みにじったりしないところがサザンなのだと思う。
それにしてもサザンの最新作『キラー・ストリート』(2005)をしめくくる「ひき潮 ~Ebb Tide~」が現実のものになった感じだな。近年のサザンはこの曲が静かにすべてを物語っているのだろう。
30年のキャリアのなかでいままでも何度かサザンとしての活動休止はあったわけで、それが少し長くなるだけという感覚しかいまのところはない。
桑田佳祐のさいしょのソロ(「悲しい気持ち」(1988)、「いつか何処かで」(1988))からサザン好きの道を歩みだした身としては、「サザンオールスターズ」という枠組みにそれほどこだわりがなかったというのが正直なところ。とくに、桑田佳祐ソロ初期のころはサザンとソロで明確なとまでいえないまでも音楽性の違いをみせていたが、近年はそのようなものもなく、おそらく政治的な要素でどちら名義で制作するのかが決められていたのだと推測する。
サザンらしさっていったいなんだろう?サザンオールスターズにあって、桑田佳祐ソロにないものって何?
うーん、鎌倉とか湘南っていうイメージはサザンのほうが強いかな。桑田佳祐と原由子との絶妙なからみもソロでもないわけではないけど、サザンのほうが印象的な曲が多いかな。「真夏の果実」(1990)とか「逢いたくなった時に君はここにいない」(1990)とか、「シャ・ラ・ラ」(1980)とか。
というわけで、桑田佳祐が「サザンオールスターズ」という枠組みから解放されるのは自然な流れだと思う。離れてみて改めてその人の大切さに気づくということはいちどでも誰かと恋に落ちたことがある人ならば誰しも感じたことがあるはずだと思うけど、きっと同じよう理由でそのような日が来ることをサザンのメンバは誰もが知っているのだと信じたい。だから「解散」ではなく「無期限活動休止」という表現にこだわっているのだと思う。
そもそもバンドに解散はつきもので、たいていの場合音楽性の違い(実際はカネやオンナ(オトコ)?)とかいう常套句で語られることが多いけど、いまさらそんな単純で安っぽい理由で片付けられるほどこれまでサザンに修羅場がなかったとは思えない。解散したバンドは(ビートルズは例外だが)大物バンドほど後に必ず復活している(カネかオンナ(オトコ)の問題が片付いたからか?)。サザンに限って、いまさら、「解散しました」、「やっぱ復活しました」みたいな間抜けな茶番劇をするとは思えないし、そういう愚かしさでファンの感情を踏みにじったりしないところがサザンなのだと思う。
それにしてもサザンの最新作『キラー・ストリート』(2005)をしめくくる「ひき潮 ~Ebb Tide~」が現実のものになった感じだな。近年のサザンはこの曲が静かにすべてを物語っているのだろう。
