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「バビロンに帰る」(スコット・フィッツジェラルド,1931)

ジャズ・エイジ、ロスト・ジェネレーション、大恐慌、そんな事柄が背景に凝縮された短編だ。
主人公のチャーリーはまだ好況のころにおかした自らの過ちを清算しようとするが、けっきょくは自分ひとりが一大決心したところで簡単には状況は変えられない。他の多くのフィッツジェラルド作品と同様にハッピー・エンドの物語ではない。しかし「バビロンに帰る」は彼特有の"崩壊"の物語ではなく、希望に満ちた物語である。



この「バビロンに帰る」は村上春樹編訳『バビロンに帰る―ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック2』(1996,2008)で読んだ。他に4つの短編が収められている。
これらとともに収められている、文芸評論家マルカム・カウリーのエッセイ「スコット・フィッツジェラルド作品集のための序文」がすばらしい。

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