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「That Lucky Old Sun」(Brian Wilson,2008)

昨夏リリースのアルバムだがすっかり買いそびれていた。キャッチーなリーディング・シングルもタイアップもなく、ヒットチャートの表舞台に上がることもなく、少なくとも日本では過去の人になった感があるブライアン・ウィルソン。
しかし、コンセプト・アルバムをつくらせたらこの人の右に出る人はいないと思う。

「SMILE」(2004)は少し特殊なアルバムなのでおいておくとして、オリジナル・アルバム前作「Gettin' in over My Head」(2004)がわりと雑多なアルバムだっただけに、この流れるように展開するアルバムはうれしい。
シリコン・オーディオ全盛の時代、アルバムを通しで聴くという習慣が薄れるなか、こういったアルバムはますます貴重になってくるだろう。

そして、そのキャリアのなかで終始一貫しているカリフォルニアへの想い。個人的に、文学でも映画でもなんでも、地域性を大切にしているものに共感できるということもあるが、飽きることなくここまで一貫して主題に挙げつづけることの愚かしさには敬意を払わずにはいられない。



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