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「黒い時計の旅」(スティーヴ・エリクソン,1989)

もしヒトラーが死んでいなかったら、という仮説に基づいた物語。現に西側諸国は遺体の確認をできておらず、実際に生存説はしばらくあったらしい。

物語はヒトラーが主人公というわけではなく、脇役ででてくる程度である。主人公はヒトラーの私設ポルノグラファーになった男。
エピグラフで引用されている、ヒトラーは生涯ひとりの女性しか愛しておらず、その女性もヒトラーが政治家として成功をおさめる前に自殺しているというエピソードからも、私設ポルノグラファーを雇うというのはありえそうな話だ。

エリクソンらしい現実と幻想がとびかう不思議なお話。



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