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「本当は怖い愛とロマンス」(桑田佳祐,2010)

桑田佳祐のソロ活動はぼくのバイオリズムと比例しているという説があって、ソロで活動をおこなう年はぼくもいろいろあわただしくなることが多い。

精力的にソロ活動をおこなうとアナウンスがあったやさきに食道がん治療のための休養に入ったことも含めて、ことしもまさにそんな匂いがぷんぷんしてて、ことし後半は静かに波乱が起きることだろう。



「本当は怖い愛とロマンス」は予想に反してポップな感じで、タイトルだけ聞いたときはもっと艶やかで妖しい感じの曲を想像していた。
そんなことよりもなによりも、はじめてラジオから流れてくるこの曲を聴いたときに思ったことは、歌詞の世界があまりにも実体験に近かったこと。ダメな男の典型だ。
桑田佳祐はこうして、ときに、ダメな男の気持ちをカッコつけずにおおっぴらに代弁してくれるから好きだ。

カップリングにはさいきん流行のライヴ音源がふんだんにつめこまれている。
こちらも好きな曲ばかりだ。シングル級の曲にまじって、「今でも君を愛してる」とか「誰かの風の跡」とか(ともに1stアルバム『Keisuke Kuwata』(1988)に収録)、地味だけど大好きな曲が入っているのがうれしい。いままでどれほど聴いてきたことか。若き日の甘酸っぱい思い出がつまってる。もう取り返すことはできないけど変わることもない、たいせつなささやかな思い出たち。

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