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「青春は美わし」(ヘルマン・ヘッセ,1916,1954)

ヘッセとかゲーテとか、ドイツのクラシカルな作家の小説はたまに無性に読みたくなるときがある。なんていうか、余計なテクニックを使っていない文章というか、話の内容がリニアである場合が多いので、安心して読める。それに、日本のクラシカルな作家の文章を読んだあとにも感じることがあるような、読み終えたあとにすがすがしさみたいなものを感じることができるのも良い。



「青春は美わし」の物語自体は、主人公が何年かぶりに帰郷して昔好きだった女のコと再会するが失恋し、すぐまた他の女のコに恋をするが故郷を去る直前に想いを告げるもののまた失恋するという、ダメな男の物語ではあるのだけど、相手の女のコが良い人ばかりで、変なドタバタ劇も起きないのがまた良い。実際には、時代がいつであろうと国がどこであろうと、恋愛なんてもっとドロドロとしたことも起きているはずだろうけど。
いずれにしろ、現実は残酷であったとしても、時間がたてば、思い出は美しいまま残っていくものである。

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